新しいことを始めたばかりの頃は、とにかく必死だった。
目の前のことについていくだけで精一杯で、立ち止まる余裕なんてなかった気がする。
でも少しずつ慣れてくると、今度は別の悩みが出てくる。
「もっと頑張った方がいいのかな」
「まだ足りないんじゃないかな」
そんな気持ちが顔を出してくる。
朝の通勤途中、少し湿った風を感じながら歩いていると、つい周りの人たちが自分より先を進んでいるように見えることがある。
もっと早く成長したい。
もっとできるようになりたい。
そう思う気持ちは悪いことじゃない。
だけど、その気持ちだけで走り続けると、いつか息切れしてしまう気もする。
ちょうどいい加減は少しずつ見えてくる
最近思うのは、自分に合ったペースは最初からわかるものじゃないということ。
頑張りすぎて疲れたり、少し力を抜いてみたり。
そんな経験を繰り返しながら、自分なりのちょうどいい加減を見つけていくんだと思う。
走りすぎない。
だからといって止まり続けるわけでもない。
無理のない力で、一歩ずつ進んでいく。
その積み重ねが、長く続けるためには大切なんだろうなと思う。
夕方、仕事を終えて帰る道。
空を見上げると、雲の隙間から少しだけ青空が見えていた。
その景色を見ながら、「今日はこれで十分かな」と思えた。
毎日全力じゃなくていい。
調子がいい日は少し頑張って、疲れている日は少し抑える。
そんなふうに自分と相談しながら進んでいけばいい。
自分なりのペースは、急いで見つけるものじゃない。
毎日を過ごしながら、少しずつ掴んでいくもの。
だから今日も焦らずに、自分の歩幅で前を向いていこうと思う。


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