4月も半分が過ぎて、周りの空気が少し落ち着いてきたように感じるころ。
朝の通勤路も、新生活の緊張でいっぱいだった人たちが、どことなく自然な表情に変わってきている。自分でも、会社のメンバーの顔を見て「おはようございます」と言うとき、ほんの少しだけ心の距離が近くなった気がする。
最初の頃は、一つひとつの作業に緊張して、目の前のことだけで精一杯だった。
でも最近は、「あ、これはこういう流れなんだろうな」となんとなく見えてくる瞬間が増えた。まだまだ完璧とは言えないし、油断すればすぐにつまずくかもしれない。でも、ほんのちょっとだけ“わかってきたかも”という感覚があるだけで、心がずいぶん軽くなる。
朝のデスクに座り、PCを立ち上げるとき。
前より少しだけ落ち着いていて、「今日もゆっくりやっていこう」と自然に思える自分がいる。
焦らなくていい。ゆっくり慣れていく季節だから
お昼休みに外の風に当たると、4月らしいやさしい気温が身体の力をすっと抜いてくれる。
会社のメンバーとも、少し会話が増えた。
冗談を言えるようになったわけじゃないけれど、困ったときに声をかけやすくなってきた。そういう小さな変化が、「この環境に慣れてきたのかな」と思わせてくれる。
仕事も、ひとつの流れを覚えるだけで、見える景色が少し違って見える。
でも、できることが増えるほど、逆に焦りたくなることもある。
「もっと速くできなきゃ」
「早く一人前にならなきゃ」
そんな気持ちが顔を出すけれど、ふっと深呼吸して思い出す。
——焦らなくていいんだよ。
4月は、ゆっくり馴染んでいく季節。
少しずつ覚えて、少しずつ慣れて、少しずつ周りとの距離が縮まっていけばいい。
今日の自分をちゃんと積み重ねていけば、気づいた頃には、もっと自然に仕事ができるようになっているはずだから。
帰り道の空がちょっと明るくて、「今日もよく頑張った」と思える。
そんな日が増えていけばいい。


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