家に帰る頃には、外の空気もすっかり夜の匂いに変わっている。
玄関の灯りをつけた瞬間、ふっと肩の力が抜ける。この時間がいちばん「帰ってきた」って実感できる気がする。
平日の夜なんて、だいたいは寝るだけだ。
お風呂に入って、軽くストレッチをして、ベッドに倒れ込むだけの日も多い。
でも、今日は少しだけ気持ちに余裕があったから、自分のために小さな時間をとってみた。
部屋の灯りを少し落として、お気に入りの飲み物を用意する。
その準備だけでも、なんだか自分の世界に戻ってくるような感覚がある。
静かな夜にひらく“自分の世界”
本を開いて数ページ読むだけで、日中のざわざわがほどけていく。
ゲームをちょっとだけ進めたり、好きなキャラクターのことを考えたり…。
誰にも邪魔されない時間は、ほんの少しでも心を整えてくれる。
画面の光がゆらゆらするのを眺めながら、物語の続きを想像する。
好きな話を考えるだけで、疲れていた気持ちが不思議とやわらいでいく。
“自分だけの小さな世界”があるって、それだけで夜が贅沢なものに変わる。
時間は短くてもいい。
5分でも10分でも、そのわずかな時間があるだけで、明日への気持ちが違う。
帰る場所があって、眠るだけで終わってしまう夜でも、
自分のために使う小さな時間を持つと、世界が少しやさしく感じる。
ゆっくり深呼吸して、今日も一日お疲れさま。
こういう夜を、これからも大事にしていきたい。
頑張りすぎない夜があってこそ、また前に進めるのかもしれない。



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