何度見ても飽きないものがある。
自分の場合、それは漫画だったりする。
一度読んで面白かった作品を、しばらく時間が経つと、また最初から読みたくなる。
本棚から取り出して、ページをめくっていく。
内容はもう知っている。
次にどんな場面が来るのかも、どんな言葉が出てくるのかも分かっている。
それなのに、なぜか面白い。
そして、初めて読んだときとは少し違う気持ちでページをめくっていることに気づく。
何度も読んでいるうちに、好きな場面だけではなく、細かい描写や登場人物の表情まで覚えてくる。
「この場面の次は、あの話だったな」と頭の中に浮かぶくらい読み込んでいることもある。
それでも、読むのをやめられない。
体に入るくらい読んだ漫画
同じ漫画を何度も読んでいると、いつの間にか内容が頭だけではなく、もっと自然なところに入ってくるような感覚がある。
ページを開けば、次の展開を思い出せる。
好きな台詞は、文字を見る前から頭に浮かぶ。
それくらい読んでいるのに、また読みたくなる。
不思議だけれど、考えてみると、これはかなり幸せなことなのかもしれない。
いつ読んでも、ちゃんと楽しいと思えるものがある。
その作品に初めて出会ったときの楽しさだけではなく、何度も触れたからこそ分かる楽しさもある。
忙しい日に少しだけ読むこともできるし、時間がある日に最初から最後まで一気に読むこともできる。
何年経っても、手に取れば同じように楽しめる。
世の中には、時間が経つと興味が変わったり、昔好きだったものが気にならなくなったりすることもある。
だからこそ、何度見ても飽きないものが残っているのは、ちょっと嬉しい。
新しいものを探すことも楽しいけれど、昔から変わらず好きなものを、もう一度楽しめることも大切にしたい。
「また読んでる」と思いながらページをめくる時間は、きっとこれからも好きな時間のひとつなのだと思う。


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