なかなか思い通りにいかないことがある。
仕事でも、人間関係でも、自分の予定でも、「こうしたい」と思っていた通りにならないことは意外と多い。
子どもの頃は、思い通りにならないと、その気持ちをそのまま出していた気がする。
「嫌だ」「こうしてほしい」「なんでできないの」と、思ったことを一生懸命に伝える。泣いたり、怒ったりすることもある。それだけ、自分の中にある気持ちを大切にしていたのかもしれない。
大人になってからは、少しずつ変わってきた。
どうしても変えられないことがあるとわかると、どこかで諦めるようになる。
全部を叶えなくてもいい
もちろん、諦めればすべてが楽になるわけではない。
本当はこうしたかった。できればこうなってほしかった。そんな気持ちが残ることもある。
それでも、大人になって覚えたことがある。
全部を自分の思い通りにする必要はない、ということだ。
たとえば、予定していたことが一つできなかったとしても、全部を投げ出す必要はない。できたところまで進めて、残りは別の日にする。それだけでもいい。
人との関わりでも、自分の考えをすべて理解してもらうことは難しい。それなら、お互いに譲れるところを探してみる。
「本当はこうだけど、今回はここまででいいかな」と、自分の中で落としどころを探す。
それは、子どもの頃のように感情をぶつけることとは違うし、何もかも諦めてしまうこととも違う。
自分の気持ちを持ったまま、現実と折り合いをつけていく。
そういう術を、少しずつ覚えてきたのだと思う。
今日も、思い通りにならないことがあるかもしれない。
そんなときは、全部を叶えようとしなくてもいい。
「ここまでできれば十分」と思える場所を探してみる。
完璧じゃなくても、自分なりに納得できるところまで持っていけたなら、それもひとつの前進なのだと思う。



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