見学する側から見守る側へ

振り返り・気づき

先日、久しぶりに「見学」をする機会があった。
考えてみると、大人になってから見学をする機会は意外と少ない。
学生の頃は当たり前のようにあったのに。
進学先を決めるための学校見学や説明会。
新しい部活動に入ろうか迷った時の部活動見学。
子どもの頃や学生時代は、知らない場所や新しい環境を見に行くことがたくさんあった。

あの頃は少し緊張しながらも、どこか楽しみな気持ちの方が大きかった気がする。
これから始まる新しい生活に期待していたからかもしれない。
そんな昔のことを思い出しながら、ふと周りを見渡してみた。
その場所にいる子どもたちは、きっと私が昔見ていた景色を見ている。

新しい環境への期待や不安。
どんな人がいるんだろうという緊張感。
そういう気持ちを抱えながら周りを見ているのかもしれない。
でも、大人になった今の私は少し違う。
気になるのは、自分のことよりも周りのことだ。
大丈夫かな。
困っていないかな。
安心して過ごせそうかな。
そんなことを自然と考えている自分がいた。

見える景色は少しずつ変わっていく

同じ場所を見ているはずなのに、子どもの頃と大人になった今では見える景色が違う。
昔は自分がどう感じるかが中心だった。
でも今は、誰かのことを気にかける視点が増えている。
それはきっと、年齢を重ねたからだけではない。
これまで出会った人たちや経験してきたことが、自分の見方を少しずつ変えてくれたのだと思う。

見学する側だった自分が、いつの間にか見守る側になっていた。
そのことに気づいた時、少し不思議な気持ちになった。
同時に、なんだか嬉しくもあった。
子どもの頃は、大人たちが何を考えているのかわからなかった。
でも今なら少しだけわかる気がする。
きっと心配していたんだろう。
そして、応援していたんだろう。
そう思うと、昔見えていた景色が少し違って見えてくる。

人は少しずつ立場が変わり、そのたびに見える景色も変わっていく。
そんな変化に気づけたことが、なんだか嬉しかった。
これから先も、また違う景色が見えるようになるのかもしれない。
そんなことを思いながら、静かにその時間を過ごしていた。

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