誕生日のお祝いは、毎年少し悩む。
何を贈ろうか。
何を作ろうか。
どんなふうに過ごしたら喜んでくれるだろうか。
考え始めると意外と難しい。
相手のことを知っているつもりでも、「これで本当に喜んでくれるかな」と考えてしまう。
だから気づけば、あれこれ調べたり悩んだりしている。
今年もそんな時間を過ごしていた。
部屋の中で予定を考えながら、紙に思いついたことを書き出してみる。
候補を並べては消して、また考える。
準備をしている時間は楽しいけれど、なかなか大変でもある。
それでも、どうせなら喜んでもらいたい。
そんな気持ちが自然と背中を押してくれる。
喜んでくれる顔が一番のご褒美
料理を作る時も同じだ。
献立を考えて、買い物をして、準備をする。
普段より少しだけ特別な日にしたいと思うと、いつもより手間も増える。
途中で「なかなか大変だな」と思うこともある。
それでも完成した料理を囲みながら過ごす時間は、どこか特別だ。
「美味しい」
その一言を聞くだけで、疲れが少し軽くなる。
喜んでいる様子を見ると、それまでの準備が全部報われたような気持ちになる。
きっと誕生日のお祝いは、物や料理そのものだけではないのだと思う。
相手のことを考えて過ごした時間も、一緒に届けているのかもしれない。
毎年のことなのに、毎回悩む。
そして毎回、「大変だったなぁ」と思う。
だけど不思議なことに、終わった後はいつも同じ気持ちになる。
やってよかったなぁ。
その一言だ。
完璧なお祝いじゃなくてもいい。
少しくらい段取りがうまくいかなくてもいい。
相手を思う気持ちがあれば、それだけで十分なんじゃないかと思う。
誕生日は一年に一度の特別な日。
その日を一緒に迎えられること自体が、とても嬉しいことなのかもしれない。
だから来年もきっと悩むだろう。
何をしようかと考えて、準備をして、少し慌てるだろう。
それでも最後には、また同じことを思う気がする。
「大変だったけど、やっぱりよかったなぁ」と。



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