少しずつ慣れていく日常

日記

4月に入って少し日が経つと、最初の頃の緊張がほんの少しだけやわらいでくる。
朝の支度も、最初の数日よりは少しだけ手慣れてきた気がする。玄関で靴を履いて外に出る流れや、電車の中で今日のことを考える時間も、前ほど重たくはなくなってきた。春の空気はやわらかくて、道ばたの木や花にも少しずつ目が向くようになる。そういう小さな変化に気づけるくらいには、気持ちにもわずかに余裕が出てきたのかもしれない。

慣れてきた自分に気づく日もある

変化の中にいるときは、毎日をこなすだけで精一杯になりやすい。
だから、自分がちゃんと対応し始めていることに気づくのは、少しあとになってからだったりする。前は緊張していた場面で、今日は少しだけ落ち着いて話せたとか。前よりも考えすぎずに一つのことを終えられたとか。そんなささやかな違いがあるだけで、「ああ、少しずつ慣れてきてるんだな」と思える。大きな成長ではなくても、そういう小さな慣れが積み重なって、日常は少しずつ自分のものになっていくのだと思う。

とはいえ、余裕が出てきたかと言われると、まだまだ難しい。
朝はやっぱり少し気が重いし、帰るころにはちゃんと疲れている。慣れてきた気がした次の日に、また急にしんどくなることもある。だから「もう大丈夫」とはまだ言えない。むしろ、やっぱりまだ大変だなと笑ってしまうくらいが、今の正直なところなのかもしれない。でも、それでいいんだと思う。余裕が少し出てきたことと、まだ大変なことは、きっと両方あっていい。

日常に慣れるというのは、急に楽になることではなくて、少しずつ肩の力が抜けていくことなのかもしれない。

完璧に順応できなくてもいいし、まだしんどい自分がいてもいい。その中で、「昨日より少しだけ進めたかも」と思える瞬間があれば十分だと思う。今日も大変だったけれど、昨日よりほんの少しだけ景色がやわらかく見えた。そんな日があるだけで、きっとちゃんと前に進んでいる。

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