4月が始まると、なんとなく気持ちが前に出る。
新しい流れに乗りたいとか、ちゃんとやらなきゃとか、そんな思いが自然と強くなる季節なのかもしれない。朝の空気も少し明るくて、駅までの道を歩いていると、それだけで背筋が伸びるような気がする。春の風はやわらかいのに、気持ちのほうだけ少し急いでしまうことがある。
最初から全開にしなくていい
でも、こういう時こそ、頑張りすぎないスタートが大事なんだと思う。
最初から全開で走り出してしまうと、途中でどこかに無理が出る。身体は動いていても、気持ちの糸がふっと切れてしまうことがある。やる気があるのは悪いことじゃないし、前向きな気持ちはとても大切だと思う。だけど、その勢いだけで進んでしまうと、あとから自分を支えるのが難しくなる日もある。
だから、気張りすぎないくらいがちょうどいい。
今日できることを一つずつやる。うまく見せようとしすぎず、ちゃんと積み重ねていく。朝の支度をして、靴を履いて、外に出て、ひとつひとつ当たり前のことをこなしていく。それだけでも十分えらいし、それが一歩目になる。はやる気持ちが出てきたら、少しだけ深呼吸して、急がなくて大丈夫だと自分に言い聞かせる。それくらいのやさしさが、今の時期には必要なのかもしれない。
新しいことが始まる時期は、どうしても力が入る。
でも、本当に長く続けていきたいなら、最初の一歩を無理のないものにしておくことが大切なんだと思う。一歩一歩進んでいけば、それでちゃんと前に進んでいる。頑張りすぎないことは、怠けることじゃない。むしろ、自分を大事にしながら進むための、大切な工夫なんだと思う。4月の始まりは、そのくらい穏やかでもいい。



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