人のやさしさに気づいた瞬間、胸の奥がじんわりあたたかくなる。
昔は、気づけなかったことが多い。若い頃は、自分のことで精一杯で、誰かのさりげない気遣いをちゃんと受け取れていなかった気がする。
今日、ふとしたことで思い出した。
仕事で少し焦っていたとき、先輩が何も言わずに資料を整えてくれていたこと。当時は「助かった」くらいにしか思っていなかったけれど、今思えば、あれは大きなサポートだった。
気づいたとき、好きになる
帰り道、コンビニの前で立ち止まりながら、そんなことを考えていた。夜風はまだ少し冷たいけれど、心はやわらかい。
友達から届いた、「無理しないでね」の一言。たったそれだけなのに、その背景にある気持ちを想像すると、胸がきゅっとなる。
大げさな励ましじゃなくていい。長い言葉じゃなくてもいい。
気づけた瞬間、その人のことを、少しだけ前より好きになる。
やさしさって、いつも大きな音を立てない。静かに、そっと差し出されている。
それに気づけるようになったのは、きっと少しだけ、自分に余裕ができたからかもしれない。
昔より、受け取る力が増えたのなら、それも成長だと思いたい。
人のやさしさに気づけた日。それだけで、今日という一日は十分やわらかい。



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