今日はひな祭り。
朝のニュースで「3月3日」と聞いて、ああ、そんな日かと少し懐かしくなった。特別な予定があるわけじゃない。いつも通りに起きて、いつも通りに支度をして、いつも通りに家を出る。
でも、こうして変わらない日常があることが、なんだか少しうれしい。
子どものころは、ひな祭りといえば、ひし形のお菓子だった。あの三色のやわらかい甘さ。緑と白とピンクを、どこから食べるか迷いながら、少しずつかじった記憶がある。
公民館のひな人形を思い出す
近所の公民館には、何段もある大きなひな人形が飾られていた。赤い毛氈の上に、ずらりと並ぶ人形たち。お内裏様とお雛様だけじゃなく、楽器を持った人や、小さな道具まで丁寧に並んでいて、子ども心に「すごいなぁ」と見上げていた。
背伸びをしながら、一番上の段を見ようとしていたあの頃。
今はもう、あんな立派な段飾りを見る機会も減ったけれど、記憶の中では、あの景色がちゃんと残っている。
帰り道、スーパーの入り口に小さなひな人形が飾られていた。足を止めて、ほんの少し眺める。
大きく変わらない今日。特別なことはないけれど、こうして季節の行事を思い出せることが、心を静かにあたためてくれる。
ひな祭り。今年も、ちゃんとやってきた。
変わらない日常の中に、そっと差し込む小さな思い出。
そんな一日も、悪くない。



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