空を泳ぐこいのぼりに、昔の自分を見つけた日

振り返り・気づき

春の風が少し強くなってきてた頃、近くの公園を歩いていたら、大きなこいのぼりが空を泳いでいました。青い空に映えるその姿があまりにも立派で、思わず立ち止まって見上げてしまいました。ひらひらと風を受けて泳ぐ姿はまるで生きているみたいで、しっぽの先までしなやかに揺れています。

子どものころ、あのこいのぼりがとてもかっこよく見えて、ずっと憧れていました。友達の家の庭に高い竿が立っていて、大きな真鯉と緋鯉が空を泳いでいたのをよく覚えています。その家の前を通るたびに、「いいなぁ…」って小さな声でつぶやいていました。自分の家には飾る場所もなくて、せいぜいベランダの小さなこいのぼりがひとつ。でも、風にふわっと浮かんだその瞬間がうれしくて、ずっと見上げていたっけ。

大人になって気づく、こいのぼりのメッセージ

こいのぼりって、子どものころの“夢”そのものだった気がします。強くて、大きくて、空を自由に泳いでいる存在。あの頃は「自分もいつか、あんなふうに空を泳げたらいいな」なんて思っていました。

大人になった今でも、あの風にたなびく姿を見ると、なんだか胸がきゅっとします。仕事や家のことに追われて、目の前のことで精いっぱいになっている日々の中で、あのこいのぼりの悠々とした姿が「もっと自由に、もっとのびのびと」と語りかけてくれるような気がするんです。

通りすがりの小さな男の子が、こいのぼりを指さして「かっこいい!」と声をあげていました。その一言に、かつての自分の姿が重なって、思わず笑ってしまいました。風に泳ぐ鯉たちは、きっと今も昔も、たくさんの子どもたちの夢を背負っているんですね。

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