昔は長かった一時間が、今は短い

日記

子どもの頃、一時間はとても長かった。
学校から帰って、宿題をして、少し遊んで、おやつを食べても、まだ夕方だったような気がする。
時計を見ると、「まだこんな時間なんだ」と思うことも多かった。

それなのに今は、仕事をして、いくつか用事を済ませて、少し休んだだけで一日が終わっている。
同じ一時間のはずなのに、子どもの頃と今では、ずいぶん違って感じる。
休日に時計を見ながら「もうこんな時間か」と思うことも増えた。

一時間という長さそのものが変わったわけではない。
でも、時間の感じ方は、過ごし方や記憶の残り方によって変わることがある。
大人になると、仕事や家事、買い物など、ある程度決まったことを繰り返す毎日が増えていく。
すると、一日一日の出来事が似たものになりやすい。

振り返ったときに、「あの日はこれをした」という目印が少ないと、時間があっという間に過ぎたように感じることがある。

短く感じるからこそ、大切にしたい一時間

たしかに、子どもの頃より時間が短く感じる。
でも、それをただ「時間がなくなった」と考えるのは、少し寂しい気もする。

仕事の休憩時間に好きな本を少し読む。
休日に気になっていた店へ行ってみる。
家で好きな音楽を聴きながら、ゆっくり片づけをする。
そんな小さなことでも、その日の中に一つ印象に残る出来事があれば、時間の感じ方は少し変わるかもしれない。

一時間を長くすることはできない。
だからこそ、その一時間をどう過ごすかは、自分で選ぶことができる。
何か大きなことをしなくてもいい。
「今日はこの時間を楽しもう」と思って過ごすだけでもいい。

子どもの頃の一時間が長かったのは、知らないことや初めてのことがたくさんあったからかもしれない。
今は、知っていることが増えた分、時間が早く進んでいるように感じるのかもしれない。

それなら、大人になった今だからこそ、少しだけ新しいことを入れてみるのもいい。
初めて食べるものでも、久しぶりに行く場所でも、読んだことのない本でもいい。
そうやって今の一時間に、小さな記憶を残していく。
気づけば短く過ぎてしまう一時間だからこそ、その中にある時間をちゃんと楽しんでいたい。

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