夜になると、少しだけ気持ちがゆるむ。一日が終わりに近づいて、外も静かになって、部屋の明かりだけがぽつんとついている時間。そんな夜に食べる、あったかいごはんは、昼間とはまったく違う味がする気がする。
なんとなく、夜に食べること自体が「ちょっといけないこと」をしているみたいで、心のどこかがざわざわする。本当は、ジャンクフードをがっつり食べたい気持ちもある。油たっぷりのもの、濃い味のもの。夜だからこそ、余計に魅力的に見える。
でも、そこでぐっと我慢する。冷蔵庫を開けて、結局選ぶのは、炊きたてのごはんと、あったかい味噌汁。それに、簡単なおかずをひとつかふたつ。派手さはないけれど、湯気が立つお椀を前にすると、それだけで気持ちが落ち着いてくる。
夜ごはんがくれる安心感
味噌汁をひと口飲むと、体の中にじんわり広がるあたたかさ。「今日はこれでいいんだよ」って、誰かに言われているような気がする。ごはんをゆっくり噛みながら、一日の出来事を思い返したり、何も考えずにテレビの音を聞いたり。
ガッツリ食べていないのに、不思議と満足感は大きい。お腹だけじゃなく、心まで満たされる感じがする。夜に食べるごはんは、栄養というより、安心を食べているのかもしれない。
今日もちゃんと一日を終えられたこと。あったかいごはんを食べられること。そんな当たり前が、夜には少し特別に感じられる。だから私は、夜のあったかいごはんが好きだ。



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