いつの間にか、できるようになっていたこと

振り返り・気づき

ふとした瞬間に、「あれ、これっていつからできるようになったんだろう」と思うことがある。
何かを練習して、「今日できた!」と喜んだ記憶があるわけではない。
毎日の中で何度も繰り返しているうちに、いつの間にかできるようになっていた。

自分にとっては、ブラインドタッチがそうだった。
昔はキーボードを見ながら、一文字ずつ確認するように入力していた。
打ち間違えるたびに手を止めて、キーの位置を探していた。
それがいつの間にか、画面を見たまま文字を入力できるようになっていた。

仕事で文章を打っているときも、指が自然に動いている。
ふと手元を見ると、「そういえば、もうキーボードをほとんど見ていないな」と気づく。
できるようになった瞬間は分からない。
でも、できるようになっていたことに気づいた瞬間は、ちゃんと嬉しい。

気づかないうちに積み重なっている

こういうことは、他にもたくさんあるのかもしれない。
以前は時間がかかっていた作業が、いつの間にか早く終わるようになっていたり、苦手だったことを自然にできるようになっていたりする。
最初の頃は意識していたことも、慣れてくると考えなくてもできるようになる。
だから、自分では成長したことに気づきにくい。

「できるようになった」と感じるには、何か大きな変化が必要だと思っていた。
でも、実際にはそうでもない。
昨日までできなかったことが、今日突然できるようになるわけではない。
小さな練習や経験が少しずつ積み重なって、ある日ふと振り返ったときに、「前とは違う」と気づく。

それは、目立たないけれど確かな変化だと思う。
ブラインドタッチも、できるようになろうと頑張っていた頃より、何も考えずに使っている今のほうが、その変化を感じる。
自分では普通にやっていることの中に、昔の自分にはできなかったことが混ざっている。

そう考えると、普段の生活も少し面白くなる。
「自分は何も変わっていない」と思う日でも、気づいていないだけで、できるようになったことがあるのかもしれない。
もし何かの拍子にそれを見つけられたら、「いつの間にか、こんなこともできるようになったんだな」と、自分に少しだけ嬉しくなる。

大きな成長じゃなくてもいい。
気づかないくらいの小さな変化でも、それはちゃんと自分が積み重ねてきたものなのだと思う。

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