冬の真ん中と、おでん

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冬の真ん中にいると、自然とあったかいものを探してしまう。朝の空気は冷たくて、手袋をしていても指先がじんわり冷える。そんな日は、帰り道に「今日は何食べようかな」と考える時間が、ちょっとした楽しみになる。

この時期になると、やっぱり思い浮かぶのはおでん。湯気の立つ鍋を想像するだけで、体の奥が少しゆるむ気がする。大根、玉子、しみしみの厚揚げ。派手じゃないけど、冬にはちょうどいい。

思い出の赤羽と、おでんの味

昔、赤羽のおでん屋さんが好きだった。味が好みだったのもあるけれど、頼み方がちょっと面白くて、それも含めて楽しかった。並んでる間に、今日は何にしようか考える時間が、カウンター越しのやりとりが心地よかった。

仕事がない日には、日本酒をおでんのつゆで割る、なんて飲み方もあって。最初は驚いたけれど、これが不思議と合う。出汁の旨みと日本酒の香りが混ざって、じんわり体があったまる感じが好きだった。

今はなかなか行けないけれど、ふとした瞬間に思い出す。寒い夜に、あの外のテーブルで過ごした時間。また行けたらいいな、なんて考えながら、今日もあったかいものを探している。

冬はまだ続くけれど、こういう小さな楽しみがあるだけで、少し優しくなれる気がする。

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