春物を少しだけ

日記

朝、クローゼットを開けたとき、ふと春物の服が目に入った。

まだコートは必要だけれど、今日はそこまで寒くないらしい。天気予報の気温を見ながら、少しだけ春を意識してみる。

厚手のニットではなく、やわらかい素材のトップスを選ぶ。色も、ほんの少し明るめに。

とはいえ、センスがあるわけじゃない。おしゃれ上級者でもない。だから、とりあえず無難な服を着る。

黒、ベージュ、ネイビー。間違いのない組み合わせ。「これなら大丈夫だろう」と自分を安心させる朝。

ちょうどいい、を探しながら

春が近づくこの時期はむずかしい。朝晩はまだ冷えるし、昼間は思ったより暖かい。

だから、汗をかかない程度に厚着する。インナーを一枚多めにして、脱ぎ着できるようにする。

完璧じゃなくていい。少し暑かったら脱げばいいし、寒かったらマフラーを巻けばいい。

駅まで歩く道、風はやわらかくなっている気がする。コートの中はほんのりあたたかくて、「これくらいがちょうどいいな」と思う。

春物を意識するだけで、なんだか気持ちも少し軽くなる。

大きく変わらなくていい。一気に衣替えしなくていい。ほんの少し、季節を取り入れるだけで十分。

今日の服は、とびきりおしゃれじゃない。でも、自分なりに選んだ一枚。

そんな小さな選択を重ねながら、春に向かっていくのも、悪くない。

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