冬の音が変わってきた

日記

最近、冬の音が少し変わってきた気がする。

朝、玄関のドアを開けたときの空気。前は「キン」と張りつめたような冷たさだったのに、今はどこかやわらかい。冷たいことに変わりはないけれど、刺さるような感じが減っている。

駅までの道を歩くとき、足音の響きもどこか違う気がする。乾いた冬の音から、少し湿り気を帯びたような、そんな微妙な変化。

夜の空気が、ほんの少しやさしい

帰り道、夜空を見上げる。以前は、夜になると一気に世界が静まり返って、空気まで凍りつくような感覚があった。シン、としたあの感じ。

でも最近は、そのシンとした空気が少しだけ丸くなったように思う。冷たいけれど、どこかやさしい。コートの襟を立てなくても歩ける日が増えてきた。

それに、日が落ちる時間も、ほんの気持ちゆっくりになっているような気がする。仕事を終えて外に出たとき、「あ、まだ少し明るい」と思う瞬間がある。

ほんの数分の違いかもしれない。でもその数分が、季節がちゃんと進んでいることを教えてくれる。

忙しい毎日の中で、こういう小さな変化に気づけていることが、なんだかありがたいなと思う。何も特別なことがなくても、ちゃんと空気は変わり、光は伸びている。

冬の終わりは、いつも静かだ。大きな音もなく、派手な合図もなく、少しずつやわらいでいく。

その変化に気づける心の余白を、これからも大事にしていきたい。

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