外に出ると、空気がきゅっと冷たくて、思わず肩がすくむ。吐く息が白くなるほどではないけれど、確実に冬だなぁと感じる朝や夕方。そんな日に玄関のドアを閉めて、部屋の中に戻ってくると、ふっと力が抜ける。
暖房の効いた部屋は、静かであったかい。自分の匂いがして、見慣れた家具があって、必要なものはだいたい手の届くところに揃っている。それだけで、なんだか落ち着く。外の寒さと切り離された、この小さな空間が、今日はやけに心地いい。
何をしてもいい、という自由
お腹が空いたら、好きなものを食べればいい。ちょっと小腹がすいたなら、お菓子でもいいし、がっつりご飯を作ってもいい。ゲームを起動してもいいし、テレビをぼーっと眺めていてもいい。何も考えずに布団に潜り込んで、昼寝をしてしまってもいい。
旅行とは、たぶん真逆の行為だ。遠くへ行くことも、新しい景色を見ることもない。けれど、この「動かない贅沢」は、意外なほど楽しさが詰まっている。選択肢が無限にあって、しかも全部が楽で、全部が許されている感じ。
外は寒いけれど、部屋の中は穏やかだ。何かを成し遂げなくてもいいし、どこかへ行かなくてもいい。ただ、自分の時間を、自分の好きなように使う。そんな一日があるだけで、また外に出て頑張れる気がする。
今日は、部屋の中で過ごす。それだけで、十分にいい日だ。


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