冬の夕方の空

日記

冬の夕方の空は、少し特別な色をしている。昼の明るさがゆっくり薄れて、青でもなく、灰色でもなく、どこか紫が混ざったような色になる。その空を見上げると、なぜか足を止めてしまう。

仕事や用事の帰り道、コートの襟を少し立てながら空を見た。街の明かりが一つずつ灯りはじめて、空はだんだん低くなっていく。きれいだな、と思うと同時に、少しだけ胸がきゅっとする。

冬の夕方の空は、切ない。でも、その切なさが嫌いじゃない。むしろ、ちゃんと季節が進んでいることを教えてくれるようで、安心もする。

空の色が変わるのと一緒に、空気も変わる。日が沈むと、さっきまでよりぐっと冷えて、手の指先が冷たくなる。「あ、寒いのが来るな」と、体が先に気づく。

吐く息が白くなるのも、もうすぐだ。ポケットに手を入れて歩く帰り道は、夏よりずっと静かで、音も少ない。遠くの車の音や、誰かの足音がやけに響く。

そんな中で見る冬の夕空は、やっぱり綺麗だと思う。きれいで、少し寂しくて、でも目を離せない。あの色を見ると、「今日も一日おつかれさま」と言われている気がする。

寒いのは正直苦手だけど、この空を見るためなら、冬も悪くない。そう思わせてくれる夕方の空が、私は好きだ。

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