ストーブの音と冬のおやつ

日記

寒い日になると、家の中で聞こえる音が少し変わる。ストーブの「ゴォ…」という低い音や、暖房が動き出すときの小さな機械音。その音を聞くだけで、「ああ、今日は寒いんだな」「ちゃんとあったかくしよう」と思う。

外は冷たい風が吹いているのに、部屋の中はじんわり温かい。ストーブの前に座ると、足元からぽわっと熱が伝わってきて、体の力が自然に抜けていく。あの感じは、何度味わってもいい。

そんなストーブの上には、いつの間にか銀紙が敷かれている。特別な理由があるわけじゃないけど、そこに干し芋やスルメを乗せて、ゆっくり焼く準備をする。パチパチと小さく音を立てながら、少しずつ色が変わっていくのを眺める時間が、なんだか贅沢だった。

干し芋は、表面がほんのり温まって、中がやわらかくなる。スルメは、香ばしい匂いが部屋に広がって、「もう少しだけ」と焼きすぎてしまうこともあった。でも、それがまた美味しい。

食べながら、特別な会話をするわけでもなく、テレビをぼんやり見たり、ただ黙ってストーブの前に座っていたり。それだけなのに、心まであったかくなる。

ストーブや暖房の音は、冬の日常のBGMみたいなものだと思う。その音があるだけで、寒い日も悪くないな、と思える。あったかい場所で、ゆっくり過ごせることのありがたさを、静かに教えてくれる音だ。

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