寒い季節になると、あったかい飲み物のありがたさを、しみじみ感じる。朝、起きてすぐに飲む一杯。外から帰ってきたときの一杯。それだけで、体も気持ちも、少しずつほどけていく。
キッチンでお湯を沸かす音を聞きながら、まだ眠っている家の空気を感じる。マグカップを用意して、湯気が立ちのぼるのをぼんやり眺めている時間が好きだ。何か特別なことをしなくても、「ああ、今日もちゃんと始まったな」と思える。
みそ汁も、お茶も、どちらも好きだ。みそ汁は、飲むというより「包まれる」感じがする。具が少なくても、味噌の香りだけでほっとするし、胃の奥にじんわり届く感じがたまらない。お茶は、静かに寄り添ってくれる存在だ。熱すぎない温度で、ゆっくり飲むと、自然と呼吸が深くなる。
寒いときは、あったかい飲み物が本当に最高だと思う。冷えた指先にカップの熱が伝わってきて、「生き返る〜」なんて、つい声が出そうになる。外の冷たい風とは対照的に、体の中から温まっていく感覚が心地いい。
仕事の合間や、家でひと息つく時間にも、あったかい飲み物は欠かせない。それがあるだけで、慌ただしい日常に、ちゃんと区切りがつく気がする。飲み終わったあとも、しばらく残る温もりが、次の一歩を後押ししてくれる。
冬は寒いけれど、その分、こうした小さな幸せがはっきり感じられる季節だ。今日もまた、湯気の向こうで、ゆっくり心を温めていこうと思う。



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