正月休みが終わる夜に

日記

正月休みが終わりそうな夜は、なんだか独特な空気が流れている。昼間まではのんびりしていたのに、夜になるにつれて、少しだけ胸の奥がざわつき始める。時計を見る回数が増えて、「あ、もうこんな時間か」と小さくため息をつく。テレビではいつもの番組が流れていて、家の中は変わらないはずなのに、心だけが少しずつ現実に引き戻されていく。

明日から仕事だ、と思うと、急に休みの時間が愛おしくなる。特別なことは何もしていないのに、ソファに座っていた時間や、何気なく飲んだお茶の温かさまで、ひとつひとつが名残惜しい。正月の間にゆるんでいた生活リズムも、「そろそろ戻さなきゃな」と頭のどこかで分かっている。

それでも、この夜は無理に気合を入れなくていい気がする。大きく深呼吸して、明日の準備を少しだけ整える。仕事用のバッグを出して、服を決めて、目覚まし時計をセットする。ただそれだけで、不思議と心が落ち着いてくる。切り替えスイッチは、勢いよく押さなくてもいい。そっと触れるくらいで、ちゃんと入るものだと思う。

「また日常が始まるなぁ」と思いながら、布団に入る。正月みたいに楽しい日ばかりじゃないけれど、いつもの日常があるから、特別な時間がより大切に感じられるのかもしれない。明日からの毎日も、きっと悪くない。そう思えたら、それで十分だ。

焦らなくていい。ゆっくりでいい。今日は、切り替えのための夜。また一歩ずつ、いつものペースでいこう。

コメント