今日は大晦日。
朝起きた瞬間から、なんだか空気がいつもと違う気がする。カーテンの隙間から入る冬の光も、少しだけ特別に見えて、まだ何も始まっていないのに胸がそわそわしてしまう。
朝ごはんを食べながら、テレビをつけると年末らしい番組が流れている。もう何度も見たことのあるような映像なのに、今日はなぜかじっと見てしまう。外は寒くて静かで、家の中だけがゆっくり時間を進めているみたいだ。
正月前のこのドキドキ感が、昔からずっと好きだった。何か大きなことが起きるわけじゃないのに、「もうすぐ新しい年が来る」というだけで、心が落ち着かなくなる。掃除を手伝いながらも、頭の中は夜のことばかり考えている。
今夜は、寝ないで朝を迎えるか、それとも布団に入って初夢を見るか。毎年のことなのに、いつも迷う。起きていれば年が変わる瞬間をちゃんと感じられるし、寝てしまえば夢の中で新年を迎えられるかもしれない。どちらも捨てがたくて、決められないまま時間だけが過ぎていく。
夕方になると、家の中に少しだけ慌ただしさが増える。湯気の立つ台所の匂い、テレビの音、窓の外の暗さ。その全部が混ざり合って、「今日は特別な日なんだよ」と静かに教えてくれる。
夜が近づくにつれて、ワクワクはどんどん大きくなる。今日一日、ずっと心が浮いている感じだ。何歳になっても、この気持ちは変わらないのかもしれない。今年の終わりを噛みしめながら、明日の始まりを楽しみにしている。そんな大晦日が、やっぱり好きだなと思う。



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