枕元の小さな奇跡と、今も続くクリスマスの温かさ

日記

今日はクリスマス。朝、いつものように目を覚ました瞬間、ふわっと胸が高鳴った。「あれ、あるかな…?」なんて思いながら、ゆっくり布団から起き上がる。そして枕元を見ると、そこには小さな包みがちょこんと置かれていた。

部屋の空気はまだひんやりしていたけど、そのプレゼントを見つけた瞬間、心の中だけは一気にあったかくなる。子どもの頃の私は、ゲームが欲しいなんて、はっきり言ったことがあまりなかった。だからサンタさんは、きっと困ったんじゃないかな。「この子は何をもらったら喜ぶんだろう?」そんなふうに悩みながら、夜の空を飛んで来てくれたのかもしれない。

それでも、どんなものが置かれていても嬉しかった。“私のために選んでくれたんだ”──そう思うだけで、胸がじんわりする。包装を開ける前のあのドキドキは、大人になった今でも思い出せる。朝の静かな部屋で、光の入るカーテンの隙間を見つめながら、じっとプレゼントを眺めていた時間。あの感じは、この季節になるといつもふっとよみがえってくる。

今の私は、サンタさんが来る年齢ではなくなったけれど、クリスマスの朝の空気は昔と変わらない。なんとなく街全体が優しくて、すれ違う人たちもどこか柔らかい表情をしている気がする。

大人になると、欲しいものは自分で買えるようになるけれど、「誰かが自分のために選んでくれる」という嬉しさは、いくつになっても特別だ。子どもの頃の“枕元の小さな奇跡”は、今でも私の中で静かに光っている。

クリスマスってやっぱり不思議だなぁ。こうして思い出すだけで、心の温度がじわっと上がる。今日は少しゆっくりして、あの頃みたいに胸の奥にあるワクワクを味わってみようと思う。

コメント