そろそろ冬休みが近づいてくる季節になりましたね。朝、カーテンを開けたときにふわっと入ってくる冷たい空気も、なんだか「冬の匂い」がして、ちょっとだけ胸がきゅっとします。コンビニの前を通ると肉まんの湯気がふわ〜っと上がっていて、「ああ、今年もこの季節が来たんだなぁ」としみじみ感じたり。そんな小さな日常の景色が、冬の足音を教えてくれる時期です。
子どもの頃は、この時期になるともうソワソワしていました。小学校の教室で、黒板の端に冬休みまでのカウントダウンが書かれて、数字が一つ減るたびに、なんとも言えないワクワクが胸いっぱいに広がっていたのを覚えています。窓の外に広がる白い息や、手がかじかむ朝の空気さえ、どこか嬉しかった。「はやくこないかなぁ、冬休み」そればかり考えていたような気がします。
冬休みに入ると、普段よりゆっくり起きても怒られないし、こたつに入ってみかんを食べたり、友だちと雪が降るのを待ったり…そんな何気ないことが全部特別だったんですよね。あのワクワクは、大人になると自然と薄れてしまうけれど、ふとした瞬間に思い出すと、胸の奥がじんわり温かくなります。
最近は、大人の私にも「冬休みみたいな時間」を自分で作ることが大事だなぁと思うようになりました。朝起きて温かいココアを飲む時間とか、夜寝る前に好きな音楽を聴く時間とか。そんなささやかな時間でも、自分をちょっとだけ甘やかすだけで、冬の季節が少し優しく感じられます。
小学生の頃のように「冬休みはやくこないかなぁ」と待ち遠しい気持ちを、今年は少しだけ思い出してみるのもいいかもしれませんね。季節の変わり目、どうかあたたかく過ごしてください。



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