今日は「いい夫婦の日」。なんだか少し照れくさい響きだけれど、この日が来るたびに、改めて日々の暮らしの中での「ふたり」の時間を思い返す。
うちは、いわゆる“いい夫婦”と言えるのかはわからない。派手な記念日を祝うわけでもないし、ケンカもするし、意見がぶつかることだってある。
それでも、大切にしているのは「会話を絶やさないこと」。ほんの一言でもいい。朝の「おはよう」から、夜寝る前の「おやすみ」まで、その間に何気ないやりとりを必ず挟むようにしている。
たとえば朝、パンを焼きすぎてちょっと焦げたときの「またやっちゃった~」とか、テレビを見ながら「この人どっかで見たことあるよね?」なんて話したり。そんな他愛もない会話ばかりだけど、それが不思議と心をほぐしてくれる。気づけば、お互い笑ってる。それだけで、今日もいい日だったなと思える。
結婚してから年月が経つと、特別なことよりも、そうした“日常の一コマ”が一番の宝物になってくる。記念日にプレゼントを贈ることも大事だけど、夕食のあとに一緒にお茶を飲みながら、「今日こんなことがあったんだよ」って話せる時間がうれしい。たとえくだらない内容でも、それを笑い合えることが、なによりも大事なんだと思う。
外ではいろんなことがあって、忙しくて、時には疲れる日もあるけれど、家に帰れば気を張らずに、素のままでいられる。そんな場所を一緒に作れていることが、きっと“いい夫婦”の形のひとつなんだろうな。
今日は特別なことはしないけれど、いつもより少し丁寧に「ありがとう」を伝えてみようと思う。そしてまた明日も、くだらない話をして、一緒に笑っていられたら、それで十分。



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