アスレチック

日記

休日の公園を歩いていたら、久しぶりにアスレチックのエリアを見かけました。木の香りがする遊具と、楽しそうな子どもたちの声。その光景を見た瞬間、ふっと昔の記憶がよみがえりました。

小学生の頃、私はうんていが大好きでした。手のひらにマメをつくりながらも、何度も挑戦しては最後まで渡りきれるように練習していたっけ。ぶら下がる手が痛くなっても、あの感覚がたまらなく楽しかったんです。ゴールまでたどり着くと、友達が「やったな!」って笑ってくれて、なんだか世界の中心にいるような気持ちになった。

放課後になると、みんなでランドセルを置いて走っていった公園。鉄棒、すべり台、ジャングルジム。どれも順番待ちをしながら、笑い合って夢中で遊んでいました。服が汚れても、時間を忘れて走り回って、夕暮れになって手が冷たくなるまで。家に帰るころには靴の中に砂が入っていて、お母さんに「もう、また泥だらけ!」なんて叱られながらも、どこか誇らしかったのを覚えています。

大人になって改めて公園を見ると、あの頃の自分たちの笑い声がまだどこかに残っているような気がします。小さな手で掴んだ鉄の棒の感触、砂の匂い、夕焼けに染まる遊具。すべてがキラキラしていて、何もかもが楽しかった。

あの頃はただ遊ぶことが嬉しくて、明日のことも、昨日のことも考えていませんでした。今になって思えば、あの時間こそが“自由”だったのかもしれません。

公園のベンチで、子どもたちの笑い声を聞きながら、そっと息をつきました。みんなで遊びまわったあの日々が、少しだけ胸の奥で揺れて、温かい気持ちが広がります。あの頃の私に、また会いたくなりました。

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