心を休ませる、緑茶のひととき

日記

仕事を終えて家に帰ると、まずはやかんに水を入れて火にかけます。シューッと音を立てて沸いていく湯の音を聞いていると、少しずつ体の力が抜けていく気がします。

今日もいろんなことがあったけれど、こうしてお茶を淹れる時間が、私にとっての小さなリセットボタンみたいなもの。湯気の向こうで湯呑みに注がれる緑茶の色を眺めているだけで、心がすっと落ち着いていくんです。

窓の外を見ると、空はもうすっかり夕暮れ。少し冷たい風がカーテンを揺らして、秋の匂いを部屋の中に運んできます。この季節って、どうしてだか少し寂しくなりますよね。

夏の賑やかさが遠くなって、冬のきらめきにはまだ早い。そんな“あいだの季節”だからこそ、心の奥に静かな影が差すのかもしれません。

私はいろんなお茶を飲みますが、やっぱり緑茶がいちばん好きです。苦味の中にやわらかい甘みがあって、飲むたびにほっとする。お気に入りの湯呑みを両手で包みながら、ゆっくりと息を吐くと、頭の中のざわざわが少しずつ遠のいていきます。たったそれだけのことなのに、不思議と「今日も悪くなかったな」って思えるから、お茶ってすごいなと思います。

明日もまたいろんなことがあると思うけれど、こうして一杯のお茶を飲む時間を大事にしていきたい。そんな穏やかな夜を過ごしながら、今この季節の静けさを味わっています。

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